愛知県名古屋エリアで運営しているアピアランスサロン – 元院内オーナーが医療用ウイッグとアピアランス(外見)ケア、がんにまつわるよろず相談承ります
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夏のウィッグがどうしても暑いとお悩みのあなたに

こんにちは(╹◡╹)

アピアランスサロンあいちの椎木です(*´꒳`*)

毎日、猛暑が続きますね💧

さて、

医療用ウイッグを着用されている方全員が訴えられる「ウイッグの暑さ」

その理由から対策法までご紹介します。

そもそもどうして暑くなるの

医療用ウイッグの構造は頭の形をしたベースネットがあり、そこに人工皮膚や毛髪が張り付いております。

帽子を被っているのと同じです。それに色々ついていますから当然暑いです。

メーカーはより涼しいウイッグを開発していますが、どんなにしても暑いものは暑いです。

ウイッグの種類別暑さ比較とメーカーの開発

医療用ウイッグを被り方で比較すると2種類あります。

ウイッグストッパー、ワンタッチピンと呼ばれる固定金具ですが、これがついているか否かの2種類です。

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれについて説明しますね。

①ウイッグストッパーなしのタイプ

このタイプのウイッグのメリットはインナーネットなしで地肌に直接被れるということです。

帽子と同じで装着が簡単です。

一方、固定具なしで安定できるよう襟元まですっぽり覆う必要があるため、襟元までの深めの大きさが必要です。

その分、熱がこもりやすいといえるかもしれません。

②ウイッグストッパーありのタイプ

このタイプのウイッグは一ヵ所以上のウイッグストッパーで留めることでウイッグが固定する性質を持っています。

インナーネットを被ってその上からウイッグを被り、ストッパーで留めることで固定します。

 

 

 

 

 

 

 

 

このインナーネットにも様々な種類があります。

もっとしっかりしたインナーキャップという商品もありますし

 

 

 

 

 

 

完全に脱毛してしまうと滑る感じがする…

そういう時は滑り止めのシリコン付きインナーキャップという商品もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

また後述の暑さ対策の一手段としてクールインナーキャップという商品もございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

話がそれてしまいましたが、ウイッグストッパーという固定具があるため、ウイッグの形状として襟元まですっぽり覆わなくても固定できます。

浅めの形状で作ることが出来るので襟元の涼しさが期待できることがメリットです。

一方、ウイッグの下にもう一枚被る分だけ暑い…。というジレンマもあります。

人工皮膚構造が暑い?

医療用ウイッグの特徴として人工皮膚というものがついています。

 

 

 

 

 

 

 

 

周りはメッシュ生地で通気性があるのですが、人工皮膚は透けないことも特徴なため厚みもあり熱がこもる可能性も否定できません。

人工皮膚にこだわって質が良ければよいほど暑さが増すかも…ここもジレンマです。

暑さ対策の工夫

その人工皮膚部分の熱がこもる問題を考えていきます。

汗で蒸れて暑いなら

①汗脇パットを貼ってみる

 

 

 

 

 

 

 

 

人工皮膚の部分に貼ってみることで汗を吸い取り、暑さ蒸れを軽減できます。

もともと皮膚に貼る商品ですので、悪くないと思います。

黒の汗脇パットが目立たなくてオススメです。

②冷えピタを貼ってみる

汗脇パットの代わりに冷えピタを貼っておられる方もおられます。

直接ひんやりできますので、一番効果が期待できます。

③ウイッグ専用クールスプレーを使用する

市販のクールスプレーはウイッグを痛める可能性もあってオススメしませんが、専用のクールスプレー・クールミストという商品があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウイッグ全体にふりかけてください。こちらもひんやりいたします。

④アンダーラップテープを巻く、クールインナーキャップを使う

よく歌舞伎など役者さんがかつらを被るときに頭に巻いてますよね。

市販ではアンダーラップテープという商品が使えます。

包帯の下なんかに巻く商品で肌に優しいつくりで、吸水性もあります。

ドラッグストアなんかで売っています。

このアンダーラップテープを頭に巻いてウイッグを被るのも暑さ対策に使えると思います。

 

 

 

 

 

 

 

汗によるウイッグへの影響

暑くて汗をかきますと、やはりウイッグにも影響を与えます。

汗や皮脂による汚れや、におい、傷みの原因となってしまします。

対策としてはウイッグもシャンプーで洗っていただくことにつきます。

洗う頻度について

「どの位の間隔で洗えばいいですか?」

とはよく質問いただきます。

おおよそ1週間に1回ほど、夏場は3日に1回ほどでお答えしています。

「洗うとウイッグが傷むのではないか?」

「色落ちするのではないか?」

と思って洗ってないんです、と仰る方もおられます。

「汚れたままの方が傷みが早いですよ」

「シャンプーで抜け毛があったとしても大勢に影響ないです」

「洗っても洗わなくても色落ちにそんな変化はないですよ」

とお答えしています。

確かにメーカーによっては洗わないでくださいと案内しているメーカーもありますが…

そこはおそらく品質に自身がないところかもしれません…。

例えば、ウイッグ工場では髪質合わせのためウイッグ用の人毛は殺菌消毒を繰り返したハイダメージ毛に特殊加工を施しているのでその辺の行程が甘いと傷みやすいでしょうね。

同じ人毛といっても品質によって違いが大きくありますしね。

低品質の人毛はやっぱり値段も安いのですが、手触りから違いますし傷みも早いです。

また、化学繊維の人工毛部分も品質の差が大きく影響します。

低品質の人工毛はほつれや絡みが出やすいですが、我々のアイロン技術で修復ができるのです。

ただ耐熱でない低品質の人工毛はアイロンの熱で溶けちゃうので、

化学繊維の人工毛の品質の高さ≒耐熱温度の高さ

も一つの目安かもしれません。

ウイッグのシャンプーにはシリコン入りを

ちなみにウイッグ専用シャンプーを使えれば良いですが、特に市販のシャンプーでも大丈夫です。

その時はノンシリコンは止めといてください。

ウイッグの毛髪はさっき言ったようにスーパーハイダメージ毛ですので、シリコンでコーティングされないとパサパサになってしまう可能性があります。

当店ではこういう小物や備品類は安心の大手フォンテーヌの商品をサロン価格で仕入れていますので、良かったらご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

乾かし方も気を付けて

シャンプー後の乾かし方も人毛100%ウイッグと人毛MIXウイッグでは異なりますのでご注意くださいね。

①人毛100%ウイッグはシャンプー後リセットされていますのでドライヤーでブローして形を作って頂く必要があります。

人毛100%は手入れが難しいと言われる所以ですが、楽しいと思う方もいます。価値観ですよね。

ブローの際には、オイルタイプの洗い流さないトリートメントとの相性が抜群に良いです。

洗い流さないトリートメントはシリコンが主成分だからですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

②人毛MIXウイッグは、ドライヤーなしの自然乾燥でお願いします。

人工毛部分が形状記憶になっていますので、乾けば元通りのスタイルになっています。

人毛MIXがお手入れが楽と言われる理由ですね。

ドライヤーをかけすぎると、ほつれの原因になったりします。またこの辺は違うブログで説明しますね。

 

夏の暑さ対策はウイッグの永遠のテーマですが、皆さんの工夫をこれからも紹介していきますね

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